“ハマのマリオ”元大洋ポンセ氏の現在と素顔 最大の夢は「横浜でカントクを…」
元同僚が明かす素顔、帽子をかぶり「ワタシはマリオね」と大はしゃぎ
口髭を蓄えた容姿がゲームソフト「スーパーマリオブラザーズ」のキャラクターに酷似していたため“マリオ”の愛称で人気を集めた元大洋(現DeNA)のカルロス・ポンセ氏。当時のホエールズファンからの人気も高かったポンセ氏は今、どうしているのだろうか?
ポンセ氏は今年から台湾プロ野球・味全ドラゴンズの打撃コーチに就任。この味全の帽子のマークは「W」でカラーは赤である。色こそ違えど、奇しくも、頭文字は大洋と同じ「W」だ。現在は眼鏡をかけ、トレードマークの口髭に白いものが目立つのが、時の経過を感じさせるが、赤い帽子を被る姿は、やはり“マリオ”を彷彿させる。
ポンセ氏は1986年に来日し、1987年に打点王、1988年には本塁打、打点の2冠に輝いた。90年まで5年間在籍し通算119本塁打、389打点、打率.296をマークした、球団史に残る強打者である。
元大洋で同僚だったDeNAの竹田光訓プロスカウトは「素晴らしい成績を挙げた選手だけれど、とにかく明るく気さくだった。『ワタシは、マリオね』なんて言って、ベンチ裏では、チームメートの誰かが買ってきたスーパーマリオの帽子をかぶって、はしゃいでたね。僕が打たれたときも、マウンドに来て『ダイジョウブ、ダイジョウブ、ネクスト、ネクスト』とか言ってたよ。怒った顔なんて……せいぜい死球をぶつけられた直後くらいで、ほとんど見た覚えがない」と振り返る。
そのポンセ氏は自身のツイッターで「ずっと『横浜でカントクをしたい』と思い続けており、日本の皆さまに向けて情報を発信したい」とアピールしている。味全の打撃コーチ就任も「これは日本での夢に近づくための一歩です」「横浜DeNAベイスターズが素晴らしいシーズンになること、そして台湾でのコーチ経験が日本でのキャリアにつながることを望んでいます」としている。
日本向けのYouTubeチャンネルも開設した。チームを離れて30年、愛称はホエールズからベイスターズ、親会社も大洋漁業(現マルハニチロ)からTBSを経てDeNAに変わっており復帰が実現するかどうかはわからないが、古巣を愛するポンセ氏の思いは本気だ。