12球団の史上最高ドラフト“当たり年”は? 西武は伊東&工藤の81年か中村&栗山の01年か
2013年には森と山川が入団し、近年では際立つ当たり年に
毎年、100人近い新人が新たに飛び込んでくるプロ野球の世界。大きな期待を背負ってみな入団してくるものの、プロの世界で活躍できるのは、ほんのひと握りの選手しかいない。
毎年、多くのルーキーが指名されるドラフト。各球団大体5人から10人前後の選手を指名するが、その全員が活躍するわけではない。時には誰も台頭しない年だってある。指名した中から1人活躍すれば、まずまず。2人なら御の字、3人いれば“当たり年”と思わせるくらい、活躍することは難しい。
では、長いドラフトの歴史で12球団で最高の“当たり年”だったのは、どの年なのだろう。12球団それぞれで検証してみよう。今回は西武だ。
西武はこれまでのドラフトでの“当たり年”がなかなかに多い。渡辺久信(現GM)と辻発彦(現監督)が1位、2位で指名された1983年や5位で中島裕之が指名された2000年、増田達至や金子侑司が指名された2012年なども大きな成果があがっている。
その中でも一際、輝く年がある。その1つが1981年だ。ウェーバーでの1位で熊本工から所沢高へと編入していた伊東勤、2位で社会人の金森栄治、そして6位では社会人へ進むことを決めていた工藤公康を強行指名し、入団へと漕ぎ着けた。金森はレギュラーとしてプレーし、伊東と工藤はのちに球界を代表するようになる名捕手、名投手となった。
現在の西武を語る上で欠かせないのが2001年と2013年。2001年は1位で細川亨(現ロッテ)を指名し、2位で中村剛也、4位で栗山巧と今の西武を支えるベテラン2人が入団している。そして、2013年は1位で森友哉、2位で山川穂高と2018年のパ・リーグMVP、2019年のパ・リーグMVPが同期として入団している。