関根潤三氏は「野村さんとはタイプの違う理論家」 名コンビの深澤アナが秘話明かす

「すらっとした体形で美男子、当然女性にもモテました」

 関根さんは法大在学当時からスター。1949年10月、米大リーグ傘下3Aのサンフランシスコ・シールズが来日し、巨人、全日本など日本のプロを相手に6戦全勝と力の差を見せつけたが、関根さんはエキシビションゲームで東京六大学選抜の先発投手を務め、延長13回完投と健闘した(2-4で惜敗)。

 深澤さんによると「法大の名監督として知られる藤田省三さんは『俺の数多い教え子の中で、技術なら関根、机の上なら根本陸夫(元広島、西武、ダイエー監督)が1番だった』と評していました」という。

 プロ入り後は近鉄で投手として65勝(94敗)を挙げたが、肩を痛め、8年目の57年から野手に転向し、いきなり5番を打った。現役最後の65年の1年間だけは、巨人に在籍した。「すらっとした体形で美男子。紳士服メーカーの広告のモデルを務めたほどで、当然女性にもモテました」と深澤さんは明かす。

 グラウンドの内にも外にも数々の伝説を残し、球界のレジェンドがまた1人、この世を去った。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY