イチロー氏は“神様”ルースに並ぶ打者 米メディア「美しく、パワフル、完璧」
米メディア「オレゴンスポーツニュース」はイチロー氏の功績を絶賛「印象的な打者」
昨年3月21日、東京ドームでのアスレチックス戦で現役を引退したイチロー氏。引退から1年以上が経過した今でも、米国の様々なメディアでイチロー氏が現役時代に残した功績や、そのプレーの素晴らしさを称えるとレポートが相次いでいる。
米オレゴン州の地元メディア「オレゴンスポーツニュース」では「ザ・スイング――野球が素晴らしい理由」との見出しで記事を掲載。「史上最も印象的な打者を真剣に考えた時、2人のレジェンドがほぼ互角だった。それはベーブ・ルースとイチロー・スズキである」と、イチロー氏をベーブ・ルースと並び立てて
称賛した。
MLBで通算3089本の安打を放ち、シーズン262安打というMLB記録も打ち立てたイチロー氏。「オレゴンスポーツニュース」も「マリナーズの歴史でイチロー以上に象徴的なバッティングスタンスはない。そして、最高のスイング。イチローはマリナーズファンが今までに目にした最も生粋の打者である」と、その功績を高く評価した。
さらに記事内では「いつも誰かがイチローは年60本塁打を打とうと思えば打てると言ったりしていた」と指摘。そして「彼のスイングはそれほどに美しく、それほどにパワフル、それほどにメカニックも完璧であったからである」と、そのスイングの美しさも絶賛。「打撃の大きなパワーを抑えた方がチームが勝つチャンスが増すと考えたからである」とイチロー氏が、チームの勝利のために、パワーを抑えていたと指摘した。
記事では2009年9月19日のヤンキース戦でイチロー氏が、当時のヤンキース守護神だったマリアノ・リベラ氏から打ったサヨナラ本塁打も回想。「彼はリベラの初球を完璧に読んだ。その打球はロケットであった。レジェンドは本物であった」とし、イチロー氏の凄さを改めて振り返っていた。