鷹バレンティンがSNSで積極的にファンと交流するワケ「ファンのためにできることを」

打撃練習を行うソフトバンクのウラディミール・バレンティン【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】
打撃練習を行うソフトバンクのウラディミール・バレンティン【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

新型コロナウイルスで開幕は延期に「元気を与えることができたら」

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、開幕が無期限延期となった日本のプロ野球。各球団は活動を休止したり、選手の感染拡大予防に留意しながらの自主練習を行ったり、とそれぞれが対応策を講じている。

 緊急事態宣言の対象となっている福岡を拠点にするソフトバンクは31日から活動を休止していたが、9日から自主練習を再開。本拠地PayPayドームとファーム本拠地「HAWKSベースボールパーク筑後」に分離、さらに午前と午後で投手と野手の練習時間を分けて、極力、接触しないようにしながら、選手たちは汗を流している。

 感染拡大予防のため、報道陣の施設への立ち入りは禁止されている。そのため、選手たちは1日、1人ないし2人のペースでオンライン会見に応じ、それぞれの現状や活動休止期間の過ごし方などを語ってくれている。13日の練習後には今季からソフトバンクに移籍したウラディミール・バレンティン外野手が会見に応じた。

 新型コロナウイルスの感染拡大で試合が無観客になったり、チーム活動が休止になったことでファンは“野球ロス”になっている。そんなファンのために、バレンティンは自身のインスタグラムでライブ配信を積極的に行い、時にはファンと一緒になってコラボ配信を行ってファンを喜ばせている。

 この日の会見で、こうしたファンサービスを行っている思いを聞いてみると、こんな答えが帰ってきた。

「こういう状況なので、1日でも野球がしたいし、ファンが野球を見たいというその気持ちは分かる。だからこそ今ファンのためにできることを、インスタグラムを通じて元気な姿を日本全国のファンに届けて、元気を与えることが出来たらと思っているよ。こういう機会を使って、もっとライブ配信とか色んなことをしたいと思っている」

 常に応援してくれているファンを大事にするバレンティン。その思いはホークスファンだけでなく、古巣のヤクルトファン、そして他球団のファンに対しても同じだ。共に新型コロナウイルスに立ち向かう、野球を愛する者として、ファンを喜ばせること、元気付けることを出来ないか、と考えている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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