現役最多はホークス松田宣! 球場の広さ、俊足、長打…「三塁打」が生まれる理由

上位10名中6名がパ・リーグ所属の選手となったが…

1位 松田宣浩内野手(ソフトバンク)
60三塁打 1636試合 6056打数

2位:坂口智隆外野手(ヤクルト)
53三塁打 1382試合 4992打数

3位:福留孝介外野手(阪神)
50三塁打 1866試合 6527打数

4位:鳥谷敬内野手(ロッテ)
49三塁打 2169試合 7448打数

5位:西川遥輝外野手(日本ハム)
46三塁打 982試合 3522打数

6位:大島洋平外野手(中日)
43三塁打 1313試合 5039打数

7位:鈴木大地内野手(楽天)
40三塁打 1061試合 3649打数

8位:角中勝也外野手(ロッテ)
35三塁打 1063試合 3729打数

9位:明石健志内野手(ソフトバンク)
34三塁打 866試合 2299打数

10位:丸佳浩外野手(巨人)
31三塁打 1232試合 4389打数

 松田宣が2位の坂口に7本の差をつけ、現役選手の中でトップの数字を記録した。松田宣といえば、現役4位の274本塁打を記録している和製大砲でもあるが、通算128盗塁を記録した足の速さも持ち合わせている。2008年にはシーズン10本の三塁打を記録しており、長打力のみならず、高い走塁技術を兼ね備えていることがうかがえる。

 2位以降にも、長年にわたってプロ野球の世界で活躍してきたベテランの好打者たちが名を連ねているが、5位の西川が3ケタの試合数でこの位置につけている点は特筆ものだ。盗塁王に3度輝いた西川の脚力の優秀さは言うに及ばないが、それが存分に活きる広い札幌ドームを本拠地としていることも、ハイペースで三塁打を記録できている理由だろうか。

 また、他の選手たちに比べて、試合数と打数がかなり少ない明石がトップ10に入っている。明石は866試合で通算88盗塁と、盗塁の数だけ見ると他の選手に比べて抜群に多いというわけではない。ただ、限られた出場機会において着実に三塁打を積み重ねており、盗塁数だけでは推し量れない明石の俊足ぶりがこの数字に示されていると言えそうだ。

 各選手の所属チームを見ていくと、10名中6名がパ・リーグに所属する選手となった。もっとも、今季からロッテに加入した鳥谷に関しては、通算49本の三塁打は全て前所属の阪神時代に記録したものだ。しかし、2位の坂口も通算53本中42本はオリックス在籍時に記録したものであり、パ・リーグゆかりの選手が過半数を占めているのは間違いないといえる。

 また、先述のトップ10には入っていないが、西武の源田壮亮内野手はわずか421試合、1709打数で現役16位タイとなる25本の三塁打を放っている。試合数、打数の双方でかなりのハイペースといえる数字であり、今後のさらなる躍進にも期待がかかるところだ。

パ・リーグに所属した選手が多くの三塁打を記録していた理由は?

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