開幕目前、KBOの現状は 今季移籍の元MLB右腕「とてもいい手本を示している」
MLBでは3年間で6勝、今季からKBOのロッテ・ジャイアンツでプレー
新型コロナウイルスの感染拡大によりMLBではいまだシーズン再開の目途が立たない中、5月上旬には、韓国プロ野球(KBO)が一足先に開幕を迎えようとしている。米メディア「ダラス・ニュース」ではレンジャーズなどで活躍し、現在はロッテ・ジャイアンツに所属するエイドリアン・サンプソン投手を特集。サンプソンを襲った困難の模様と、開幕を控えたKBOの現状を報じている。
記事では「彼の人生で、今、意味をなすものは、『投げること』だけだ。それ以外で起こっていること全てが彼にとって超現実的に感じるようだ」とし、シアトル在住のサンプソンの父が1月に癌と診断されたこと、米国にいるガールフレンドの訪韓がキャンセルとなったことなど、サンプソンが多くの困難に直面していることを紹介。
「まるでトワイライトゾーンだ、もう何が起こっているか良くわからない。でも、今、確実に分かっていることは、球場で、野球をすることが出来るということ。だから、そのことに集中している。そうすれば他のことを考えなくて済むしね。今、僕の人生で起こっている様々なことで、かなり戸惑っているから。でも、多分今は、みんなそんな感じだろうけどね」
KBOでは21日に無観客での練習試合が始まり、問題がなければ5月の初めにもシーズン開幕を予定している。スタンドへの立ち入り禁止、クラブハウスに入る前の検温、マウンド以外では常時マスク着用を徹底するなど、記事ではコロナウイルスへのKBOの厳しい対応についても触れつつ「しかし、どんなに厳しい対応をしていても、プレーヤー、または、スタッフが1人でも感染してしまえば、少なくともリーグは2週間停止する。(もしそうなったら)その後はどうなるのか?」と問題を提起。
これにサンプソンは「まだ、分からないことだらけだよ。だけど、毎日のように新しい情報が入ってくる。どうやってリーグを行うべきかという点で、KBOはとても良い手本を示していると思う」と語っている。
他にもスクーターで球場へ行くことがサンプソンにとってほぼ唯一の外出であること、チームメートとハンバーガーを一緒に食べる際にもレストランで検温をされること、それ以外の時間はTVゲームをしたりテレビを見たりして過ごしていることを紹介。待ちに待った開幕に向けサンプソンは「(試合が始まる)これからがいいテストになるだろう」と意気込みを口にしている。
(Full-Count編集部)