鷹・上林、“おうち時間”は意外なアニメ鑑賞で成長!?「自分に重ね合わせて」
自主練習終了後にオンラインで会見「野球が上手くなりたいという気持ちで生活」
ソフトバンクの上林誠知外野手が21日、本拠地PayPayドームで自主練習を行い、練習終了後にオンライン会見で報道陣の取材に対応した。新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期となる中で、エンゼルスの大谷翔平投手らのフォームを参考に、打撃のブラッシュアップに励んでいることを明かした。
この日はランニングや守備練習など、下半身の強化を中心に汗を流したという上林。自宅で過ごす時間が多くなる中で「世の中の人みんな家に閉じこもる状態が続いていた中で外に出られない苦しさを、選手に限らず全員が感じていたんじゃないかなと思います。野球選手は体動かすのが仕事なので、動かさないのはストレスになりました。結果でしか今までの思いというのは表せないと分かっているので、そういう歯痒さはあります」と、現状の心境を明かした。
ただ、探究心豊富な上林だけに「野球が上手くなりたいという気持ちで生活していた」という。動画などを見て、他の選手のフォームや体の使い方を研究。「1番はバッティングの面。自分はどういった選手と似たようなバッターなのか考えて、そういう選手を見てイメージしている。大谷さんであったり、小笠原さん、体の使い方が近い選手を見ています」と語った。
これまでは右足の前で打つ感覚だったという上林。「そうすると右腰に負担がかかったりしたのもあった」と考え「左足の前で打つ、ポイントが近い、大谷さんとか近いんで参考になると思って見ていますね」と、大谷や現役時代の小笠原道大氏のフォームを参考に、フォームの研究を重ねている。
普段はあまり見ないというアニメも見るようになった。人気アニメの「キングダム」や「MAJOR 2nd」を鑑賞し「アニメでも勉強になったりする。気持ちの部分とか。キングダムであれば、下僕の少年が大将軍になるストーリー。誰にも負けないというのはどの戦にでも見られる。悔しい思いをして進化していく。見習わないとな、と、自分に重ね合わせて見ています」と、意外な私生活も明かしていた。
「無観客でやってると楽しくないというか、ファンの声援があっての野球だなと思いましたね」とファンのありがたさを改めて感じたという上林。「選手もファンもストレスを抱えている中で開幕した時にはお互いに今までのストレスを発散できるような戦いをしていきたいと思っています」とファンにメッセージを送っていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)