中日ブルペン捕手たちが明かす「凄い球」 直球、変化球…説得力ある言葉の数々
山本、小笠原ら若手投手にも注目「下から伸びあがる軌道が特徴」
同じ左腕でも剛速球の印象がない投手を推す声も多かった。「岡田(俊哉)です。指にかかった時の球はスピードガン以上の迫力があります。とても質がいい。僕は好きですね」と前田BC。中野BCも「調子がいい時の岡田はキレ味抜群です」と口を揃えた。
去年、チーム最多の11勝をマークした柳裕也のストレートについて小川BCは「回転数が多く、スピンが効いていて、最後にひと伸びあります。低めが一瞬ボールに見えますが、そこから伸びる。ベース上での強さを感じますね」と賛辞を贈った。
若手も注目だ。赤田BCは「山本(拓実)です。腕を思い切り振ってキャッチャーに向かって来る。下から伸び上がる軌道が特徴です。小さい体を全部活かして投げています」と指摘。前田BCが梅津晃大の直球を「指にかかった時は球威もキレもある」と絶賛すれば、三輪BCは「変化球のイメージがあるかもしれませんが、岡野(祐一郎)の真っ直ぐはいいですよ。力強くてたくましい」と強調した。
次は変化球。最多得票は小笠原慎之介のカーブだった。「回転数が多いタイプのカーブ。ブレーキが効いています。バッターはどうしても目線が上がってしまうので、捉えにくいと思います」と前田BC。小笠原は「裏方さんに認めてもらうのは嬉しいです」と笑顔。「トラックマンの数字で見ても、僕のカーブはドロップ成分が多く、3000回転以上あるので、かなり独特です。感覚としては『抜く』ではなく『握りつぶす』って感じで投げています」と説明した。