ファンが選ぶ12球団“最強助っ人”は? 広島は沢村賞左腕と“ママチャリ”本塁打王
投手は大接戦の末にジョンソンがルイス、サファテを上回る
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が延期となっているプロ野球。なかなか開幕が訪れずに“野球ロス”になっているファンの方々も多いだろう。そんなファンの人たちに少しでも“野球ロス”を埋めていただきたく、Full-Count編集部ではファンの人たちと一緒になって楽しめる企画を検討してきた。
そこでツイッター上では12球団の“歴代最強助っ人”アンケートを実施。編集部の独断で各球団の助っ人投手、助っ人打者で特に印象深い選手を4人ずつ選出(他球団からの移籍加入選手は除いた)。そこからファンに投票してもらい“歴代最強助っ人”を決定した。第5回は広島編だ。
1950年に誕生し、70年が経った広島。これまで数々の助っ人がチームに加わり、そして貢献していった。そんな中でファンが選んだ最強助っ人で、投手でトップの票を集めたのは、現在もチームに在籍するクリス・ジョンソン投手。大接戦で39%の票を集めた。
ツインズから2015年に広島に加入したジョンソン。来日1年目にいきなり14勝をマーク、防御率1.85という驚異的な成績を残して最優秀防御率のタイトルを獲得した。翌2016年も15勝、防御率2.13の好成績を残して、1964年の阪神バッキー以来となる外国人としては史上2人目の沢村賞に輝いた。2017年こそ怪我で6勝止まりだったが、2018年、2019年と2年続けて11勝を挙げ、在籍5年間で4度の2桁勝利を記録。今季が来日6年目のシーズンとなる。
31%で2位だったコルビー・ルイス氏は2008年に来日し2年連続で2桁勝利。2010年に米球界に復帰すると、4度2桁勝利を記録してMLBでも活躍した。3位の23%だったのはデニス・サファテ投手。現在所属するソフトバンクでの印象が強いが、日本でのキャリアを始めたのは広島。1年目には35セーブをあげている。2013年に西武へ移籍し、2014年から在籍するソフトバンクは3球団目だ。
野手はブラッド・エルドレッド氏が66%の得票を集めてダントツだった。2012年途中に広島に加入したエルドレッド氏は2014年に37本塁打で本塁打王を獲得。広島では2018年まで6年半プレーした。真面目な人間性、ママチャリで市内を疾走する姿など、プレーヤーとして以外の部分でも広島ファンに愛され、そして広島を愛した助っ人だった。
2位の18%を集めたアンディ・シーツ氏や12%で3位だったルイス・ロペス氏に比べると、エルドレッド氏の打撃成績自体は劣るかもしれない。それでも、これほどに票を集めたエルドレッド氏。それだけ広島のファンに深く愛されていたのであろうことが良く分かる結果となった。
(Full-Count編集部)