新型コロナ禍でリトルリーグWSも中止 74年目で初、過去には清宮兄弟らが世界一
リトルリーグ国際本部のキーナーCEO「胸が張り裂ける思いだ」
新型コロナウイルスの感染拡大で、野球のリトルリーグの世界一を決めるワールドシリーズが中止となった。リトルリーグ国際本部が4月30日(日本時間5月1日)に発表。12歳までの子供たちによるワールドシリーズは、1947年から毎年8月、世界各地の予選を勝ち上がったチームがリトルリーグ発祥の地である米ペンシルベニア州ウィリアムズポートに集結し開催されてきた。中止は74年目にして初めて。
国際本部のスティーブン・キーナーCEOは、「国際本部全員にとってもそうだが、ワールドシリーズでいつの日かプレーしてみたいという夢を抱いたことのある多くのリトルリーガーのことを思うと、胸が張り裂ける思いだ」とした上で、「今後何か月かにわたって続くことになる公衆衛生への大きな不安、そしてペンシルベニア州知事、公衆衛生当局からの指導を基に、75年近く開催してきたトーナメントを進めるのは不可能と判断した」と説明した。
大会期間中に現役メジャーリーガーが少年たちと交流し、2チームが対戦する「MLBリトルリーグ・クラシック」も中止。今年は8月23日にレッドソックスとオリオールズが訪れる予定だった。
伝統のあるリトルリーグワールドシリーズで、日本のチームは過去11度優勝。1976年には荒木大輔氏(現日本ハム2軍監督兼投手コーチ)を擁する調布リトル、99年には元阪神外野手の亀山努氏が監督を務めた枚方リトルが世界一の座に就いた。最近では現日本ハムの清宮幸太郎内野手が12年、弟の福太郎内野手(現早実)が15年に、東京北砂リトルの一員として優勝している。
(Full-Count編集部)