イチロー氏の2001年MVPは「誰も予想しなかった」 米メディア「彼は真の先駆者」
2001年に首位打者、盗塁王、シーズンMVPを獲得したイチロー氏
シーズンで最も活躍しチームに貢献した選手に送られる名誉ある賞、MVP。米スポーツ専門メディア「ブリーチャーレポート」は「誰も予想しなかった驚くべき10のMVPシーズン」を特集。2001年にメジャーデビューしたイチロー氏が選出されている。
2001年、マリナーズに移籍し日本人野手初のメジャーリーガーとなったイチロー氏。オリックスで残した圧倒的成績を引っさげ、世界最高峰の舞台に挑戦したが当時はパワー全盛期の時代。米メディアは懐疑的な見方が大半だった。
それでもイチロー氏はルーキーイヤーに157試合に出場し242安打をマーク。打率.350、8本塁打、69打点、56盗塁の成績を残し首位打者、盗塁王、新人王、MVP、ゴールドグラブ賞と数々のタイトルを獲得しメジャーに衝撃を与えた。
記事では「彼はそのシーズンのMVPに選ばれたが、まさかMVPに選ばれるとは誰も思っていなかった」と、予想外の出来事だったことを言及し「イチローは素晴らしいスタッツを日本で残したが、それでも彼のスキルがアメリカでも通用するかは誰にも分からなかった。彼は27歳で輝かしいルーキーシーズンを送り、その疑問に素早く答えを出した」と称賛している。
その後も10年連続200安打を達成、MLB通算3089安打をマークするなどスター選手に上り詰め、将来の殿堂入りは確実視されている。イチロー氏の功績を振り返り「今、彼の殿堂入り確実のキャリアを振り返ってみると、彼がMLBの初めのシーズンで大成功を収めるということを予想するのは容易だったように見える。しかし、当時はそうではなく彼は真の先駆者と言えるだろう」と締めくくっている。
(Full-Count編集部)