超大物代理人ボラス氏、新たな年俸削減案にNO宣言「再度協議することはない」
13日の協議ではさらなる年俸削減案を提示される見込み「すでに合意に至っている」
超大物代理人のスコット・ボラス氏が11日(日本時間12日)、7月4日(同5日)の独立記念日前後に無観客で行う開幕案に“反対”する意向を示した。米スポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド」が伝えている。
大リーグの開幕案はレギュラーシーズン82試合を想定。プレーオフを現行の10球団から14球団に拡張し、ア・ナ両リーグとも指名打者制を採用。試合開催は州知事らに開催を容認された地域に限定するなどとした。12日(日本時間13日)に大リーグ選手会に提案して合意を目指すが、その協議では各チームの収入が減少するため、選手たちにさらなる年俸削減を要望すると予想されている。
大リーグ機構と選手会の間では試合数が削減された場合は162試合からの割合で年俸を支払うことで3月末に合意している。昨オフに9年総額3億2400万ドル(約344億4200万円)でヤンキース入りしたゲリット・コール投手ら多くの顧客を抱える超大物代理人は、それを“盾”にして、さらなる年俸削減案に反発する考えだ。同誌は「オーナーたちによる2020年シーズン最新案を拒むよう、スコット・ボラスがMLB選手たちに促す」と見出しを打ち、ボラス氏のコメントを紹介した。
「30~40%の給与を棒に振ったという点で、私が代理人を務めている選手たちは(考えが)結束している。(3月に)協議した際に、オーナーたちは無観客でも試合を行うことができると示していた。その状況を基にすると、我々はすでに合意に至っているし、その取り決めを再度協議することはないだろう」
選手会の合意なしに大リーグは開幕しない。果たして大リーグ機構とオーナーたちが決めた開幕案は無事に通るのか。まずは12日に行われる選手会との協議の行方に注目だ。
(Full-Count編集部)