ホークス加治屋、故郷と古巣に総額100万円分を寄付「何かしらやりたいと」
ホークス加治屋は故郷の宮崎・串間市にマスク、古巣のJR九州に消毒液を寄付した
ソフトバンクの加治屋蓮投手が12日、PayPayドームでオンライン会見に登場。2018年シーズンで72試合に登板したが、昨季は右肩の不調で30試合登板に終わった。2013年ドラ1右腕は新型コロナ禍の中で「8回の男」としての“復権”を目指すと誓った。
3勤1休を1クールとする自主練習では、クール初日に30~40球を投げており「いい形で投げられている」という加治屋。「球持ち良く、できるだけ前でしっかりリリースすること」を課題にして投球練習に取り組んでいる。自分が投げた感覚を大事にしながら、受けてくれるブルペン捕手の感想も聞いて「その差を埋めていく」作業を繰り返しているという。
練習時間以外では、YouTubeで映像を見る機会が多いという。「自分の良い時と悪い時の映像を見て研究したり、自分は右足が地面から離れるのが早いので他の人の映像では特に右足の使い方を意識して見ています」と語る。「開幕した時に1軍の舞台で投げられるように、そしていつ開幕してもいいようにしっかり準備していきたい」と、限られた練習環境の中で懸命に汗を流している。
また、加治屋は故郷である宮崎県串間市にマスク8000枚、古巣のJR九州に消毒液180本、総額100万円分の寄付を行った。寄付について「(串間は)18歳まで過ごした故郷。まだ感染は広がっていませんが、広がってからだと手遅れになるのでしっかり予防してほしいと思って贈らせてもらいました。JRは絶対に休めない会社。野球部も大会が中止になってきつい思いをしているし、社員の皆さんもニュースなどを見るとすごく頑張っているので、何かしらやりたいと思いました。(開幕後は)自分が活躍して元気づけたいと思います」と語った。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)