野球だけ開催は“ズルい”のか? 「思考停止は教育じゃない」知恵を絞る監督たち
高校野球だけやるのは“ズルい”のか、最後まで可能性を模索する監督たち
世間ではゴールデンウィークを過ぎ、いくらか緊張の糸も切れてきた。そんな状況に憤るのが中国地方の公立校監督だ。「子どもたちは被害者ですよ。もともこっちは感染がなかったのに、大人が勝手に持ち込んでおいて『この非常時に部活なんてけしからん』だなんて。あまりに一方的で理不尽です」と語気を強める。
北陸地方の強豪校監督は「『他の部活が中止なのに、野球だけやるのはおかしい』というのは、果たして本当にそうでしょうか。どのスポーツも、安全を確保したうえで何とかやれるように知恵を絞らす。そこで出てきたアイデアなり安全管理なりが、他のスポーツの開催につながることだってあるでしょう。少なくとも、今年はもうあきらめろと言って思考停止するのが教育だとは思えません」と昨今の世論に疑問を投げかける。
正解のない問いに直面しながらも、それでも可能性を放棄しない高校野球界。世間の反応は様々だが、今夏の甲子園は果たしてどんな結末を迎えるだろうか。
(Full-Count編集部)