菊池雄星、昨季の不振は捕手のせい? 鍵握る“フレーミング”「今年はずっと良くなる」
昨季女房役を務めた2人の捕手にはフレーミング技術で顕著な差が見られた
マウンド上の投手を助ける捕手にとって重要とされる「フレーミング」。際どいコースのボールを球審にストライクと判定させる捕手の技術とされ、MLBでは特に重要視されるようになっている。今季2年目を迎えるマリナーズの菊池雄星投手は、メジャー1年目、このフレーミングに恵まれなかったと米放送局「CBSスポーツ」が分析している。
昨季32試合に先発して6勝11敗、防御率5.46という成績に終わった菊池。ただ、フレーミングによる助けはリーグで最も少なく、指標ではマイナス3.2点となっている。記事では「彼の昨シーズンの成績が悪かったのは、すべてが捕手のフレーミングのせいだとは言えないが、しかし、それが影響を与えたのは間違いない。彼ほどフレーミングの助けが少なかった投手はいなかったからだ」と指摘した。
マリナーズの中心捕手2人のうち、フレーミングではトム・マーフィーがプラス4.1点でMLBのトップ15に入っているのに対し、オマー・ナルバエスはマイナス10.4点でワースト2位とその差は顕著だ。菊池は昨季、マーフィーと66回1/3を組んだのに対し、ナルバエスとは95回1/3と多かった。記事では、2人が優秀な捕手であるとしつつ「ただ、この2人はフレーミングの技術はとても異なっていて、シアトルの投手はマーフィーと組むほうがより効果的だった」としている。
ナルバエスがトレードでブルワーズへ移籍したことで、今季はマーフィーがマリナーズの正捕手になる見込み。「CBSスポーツ」も「彼はキクチにより多くのストライクを与えてくれる。彼の2020年は、ずっと良くなると私は思っている。フレーミングが上手い捕手とメインでバッテリーを組むことで、彼はブレークスルーの候補となった」と女房役が変わった左腕の活躍に期待を寄せている。
(Full-Count編集部)