「今こそ球界は1つに」「独立Lが受け皿に」BC福島・岩村氏が球児救済に寄せる想い

球児に次の可能性を示すためにも「今こそ野球界は1つになるべきだと思うんですよね」

 夏の甲子園に向けて、例年沖縄では6月から県予選がスタートする。「早めの決断は必要だったと思う」と5月20日の中止決定に理解を示すが、岩村氏は「まだまだ議論はしてほしい」と訴える。

「まだ5月じゃないですか。いろいろな代替案は考えられると思います。春の選抜に出場予定だった球児は、甲子園の土を踏ませてあげるだけでもいい。あとは、マスターズ甲子園もありますから、近い将来に今年の3年生を対象とした大会を開くとか。ただ、甲子園に代わるものはない。コロナを巡る社会の状況は刻一刻と変わっていますから、夏に限らず、まだ少しでも可能性があるのであれば探ってほしいですね」

 地方大会の開催も見込まれない今、プロ入りはもちろん、大学や社会人などを目指していた球児にとって、進路もまた大きな影響を受けることになる。将来的にプロ入りを目指す球児にとって、独立リーグもまた、1つの進路となり得る。

「独立リーグは1年プレーすればNPB入りできる。だからこそ、進路に困った子たちの受け皿になりたいですよね。夢は諦めずに頑張ってほしい。そういう意味でも、今年なんとかリーグ戦ができるように、いろいろな議論を重ねています。僕は、今こそ野球界は1つになるべきだと思うんですよね。なんとかしたい気持ちはみんな持っていると思います。ただ、甲子園中止の決断をしただけではなく、次の可能性を探る姿勢を見せてあげたい。決して突き放しただけじゃないんだよって。

 大人たちは子どもたちに『夢や希望を持つように』と言っていると思います。仕方ない事情だとは言え、甲子園中止を決め、夢や希望を摘み取ってしまうわけですから、そこは大人が『こういうところに希望はあるよ』と前向きになれる可能性を示すことが大事だと思います。その可能性を、野球界が1つになって示してあげたいですね」

 球児のために野球界は何ができるか。独立リーグは何ができるか。野球を愛する“先輩”の一人として、岩村氏は球児救済の道を探るつもりだ。

○…Full-Countでは夏の地方大会、甲子園の中止を受け、高校野球(硬式・軟式)をやっている3年生の将来の力に少しでもなれればと、アピールに協力したいと考えています。Twitter、インスタグラムで「#このままじゃ終われない」「#フルカウント」とハッシュタグを付けて、自信のあるプレー動画をFull-Count公式ツイッター(@Fullcountc2)へ返信、または投稿してください。拡散に協力させていただきます。

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(佐藤直子 / Naoko Sato)

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