中谷仁、西川遥輝、それとも… 高嶋仁名誉監督と振り返る智弁和歌山のスゴイ男たち
智弁和歌山で4度、甲子園出場した上野正義さんが紹介
草野球、スクール講師として、そして時にはYouTuberとして野球の楽しみ、喜びを伝えている一人の野球人がいる。ジャスティス上野こと上野正義さんは、智弁和歌山では甲子園に4度、出場した。上野さんのYouTubeチャンネル「ジャスティスTV for ク―ニンズさぶちゃんねる」には高校野球ファンにはたまらない動画が多く収録されている。高嶋仁・智弁和歌山名誉監督が登場した回の再生回数は60万回を超えるなど話題になっている。
動画では各ポジションごとに思い出の選手を名将に振り返ってもらった。高嶋名誉監督は「難しいですね……」と言いながら、選手名を挙げていった。投手は96年選抜で2年生ながらチームを準優勝に導き、近鉄に入団した高塚信幸氏から始まり、バッテリーを組んでいた中谷仁現監督や西川遥輝外野手ら懐かしいメンバーが明かされた。
上野さんも02年夏の甲子園は2年生ながら遊撃のレギュラーで準優勝に貢献するなど、4回の甲子園に出場した名手。「僕自身も高校野球が大好きで、率直に(ベストナインは)誰なんだろうというのは興味がありました。(収録は)楽しかったですが、恩師の前だったのでとても緊張しました」と振り返った。
高校野球ファンならば名前を聞くだけで、そのプレーが蘇ってくるかもしれない。それが動画では高嶋名誉監督の思い出のエピソードとともに楽しむことができる。上野さんにとっての「スゴい打者」は高嶋名誉監督の口からも明かされていたが、2000年の夏の甲子園を制覇した時の2年生3番打者の武内晋一さん(早大~ヤクルト)。とにかく打撃、雰囲気がすごかったという。
高嶋名誉監督の回以降も、98年夏、99年夏に出場した右の強打者・佐々木勇喜さん(法大~日本生命)が登場したり、野球教室を行った時は上野さんの代の中心選手だった本田将章さん(早大~明治安田生命)らも出演。当時の思い出を振り返っている。上野さんは「率直に智弁和歌山を広めたいというのがあります。高校野球を見ている方は、智弁の中で、誰がスゴかったかっていうのは、ある程度の指標になっていると思います。そういう部分で、新しい選手が出てきたときに、名前の挙がった方々たちの力と重ねてもらって、『超えてるな』とかいう見方で楽しんでもらえたら嬉しいですね」と楽しみ方を解説してくれた。