王貞治会長が語った今季の展望「スタートダッシュ大事」「腕の見せ所」
「我々はプロですから与えられた状況の中で勝ちをもぎ取っていくか」
ソフトバンクの王貞治球団会長が29日、オンライン会見に臨み、6月19日に決まったシーズン開幕に向けた心境を語った。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、開幕が延期となっていたプロ野球。3か月遅れでの開幕が決まり、王会長は「とにかくいつ開始できるかわからなかったから、選手は調整が大変だったと思う。19日に決まって、選手の調整にも力が入ってきてペースが上がってきている。選手の表情、調子をみて、2020年型の野球を楽しみにしています」と心躍らせた。
今季は交流戦やオールスターが中止となり、試合数が120試合程度に減少される。感染リスクを下げるため、移動を減らすことから同一カード6連戦が組まれる可能性が高い。例年とは違う形のシーズンの戦い方について王会長は「今年の戦いは試合数が少ないですから、スタートダッシュが大事になるでしょうね。6連戦になるとローテ的にはっきりしていい。ただ、これから暑くなるし、ここまでやってないからスタミナ切れが心配。19日と決まった段階からランニングの量とかも増やしていますし、それに向けての備えは大事になりますね」と展望を語った。
ソフトバンクは3年ぶりのリーグ優勝、4年連続の日本一を目指すシーズンになる。誰も経験したことのない形でのシーズンとなるが、王会長は「我々はプロですから与えられた状況の中でどう勝ちをもぎ取っていくか。腕の見せ所だと思います」とキッパリ。王会長も胸躍らせる2020年シーズンが、もうすぐ始まる。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)