【#今こそひとつに】幼少期に入院生活「皆さんの力がなければ」巨人田口が伝えたい感謝の思い
2歳の頃、1か月の入院生活を経験し医療スタッフへ感謝
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るう今、各地では「STAY HOME」の動きが広がっている。一方で、この厳しい状況の中でも医療従事者をはじめ、社会のインフラを支える人々は、見えない敵が迫る最前線に立ち、私たちの日々の暮らしを支えてくれている。こんな状況だからこそ、身近にいる「命を支える人」「生活を支える人」「社会を支える人」に対し、感謝の気持ちを抱いた瞬間があるのではないだろうか。
「Full-Count」では、野球を好きな人が、感謝の気持ちを発信する特別連載【#今こそひとつに】をスタート。リアルな感謝の声をメッセージ動画とともにお届けする。
今回は、巨人の若き左腕、田口麗斗投手だ。
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マウンド上では気迫あふれるピッチング。グラウンドを離れれば、明るいキャラクターでファンを楽しませる。開幕が延期で野球ロスになっているファンに向けて、球団SNSで野球モノマネやインスタライブなど、笑顔になれるコンテンツを積極的に発信している。この期間は“MVP級”の活躍だ。
そんな田口は5月3日に新型コロナウイルス感染者に対応する医療従事者への支援として、出身地の広島県にサージカルマスク1万枚を寄贈したことを球団を通じて発表した。「子どもの頃に長期入院を経験し、病院の方々には大変お世話になり、何か恩返しがしたいと思っていました」とコメントを添えた。2歳の頃、約1か月間、入院をしていた期間があった。
3日間以上の高熱や目の充血、唇が苺のように腫れ、口と体中に湿疹、指先の皮膚がめくれるなどの症状が出た。田口によると、この患った病気に完治というのはなく、中学2、3年生の頃に症状が出なくなった。ただ、今も毎年、検査を受けている。
もしも、症状がその後も出ていたら、プロ野球選手になっていなかったかもしれない。田口は「医療従事者の皆さんがいなければ、治る病気も治らないし、生活することもできなくなってしまう可能性もあります。本当に心から感謝の気持ちです。ありがとうございます」と改めて気持ちを込めた。生まれ育った故郷・広島へは「いつか恩返しがしたかった」とマスクが少しでも力になれればと願っている。