鷹・柳田、詰まっても逆方向へ豪快弾 調整に手応え、開幕は「もちろん大丈夫」
「いい投手をどう攻略するか考えれば考えるほど、いいバッティングに繋がる」
ソフトバンクの柳田悠岐外野手が3日、京セラドームでのオリックスとの練習試合で対外試合第1号となる本塁打を放った。5回の第3打席で、オリックス2番手の漆原から左中間スタンドへと一発を運んだ。
4回の第2打席で中越えの二塁打を放っていた柳田。第3打席でチームの対外試合1号となるソロ本塁打を放った。2ストライクからの3球目、抜けたフォークを叩いた打球は高々と舞い上がった。柳田自身は「詰まりはしました」と振り返ったが、打球は逆方向の左中間スタンドへ。「いいスイングができたかなと思います」というソロ本塁打だった。
開幕を19日に控えた対外試合2試合目。打席毎に様々な取り組みを取り入れていると柳田は言う。「タイミングの合わせ方、どういうイメージで打席に入るのか。感覚の部分でパッと見じゃ分からないくらいなんですけど、自分のイメージで変えたり、打球の打つ方向、そういうのを変えながらやっています」と、現状のテーマについて語る。
前日は山本由伸という球界屈指の右腕と対戦。この日のアルバースも3回で6三振を奪うなど、相次いで一線級の投手と対峙した。「やっぱりいい投手を見て、そういう投手をどう攻略すればいいかを考えれば考えるほど、いいバッティングに繋がっていくというのはもちろんある。1戦目に素晴らしい投手と対戦できたのは今後につながるかなと思います」と、実戦感覚を取り戻す上で山本との対戦が持つ意味を語った。
試合後、工藤公康監督は「しっかり振れているのが結果に出ている、このままいい調整をして欲しい。元気でやれていることが何より。頼もしいですよ。いてくれないと困る選手なので怪我には気をつけないといけないんですけど、試合をどんどんやっていきながらいい感覚を、いい調整をしてもらいたい」と全幅の信頼を口にする。調整期間は残り10試合。柳田は「もちろん大丈夫だと思います」と語り、開幕までに十分に仕上げられる手応えを口にしていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)