DeNAラミレス監督「開幕1軍もかなり見えてくる」 遅れてきたドラ3右腕に熱視線
ラミレス監督太鼓判「安定した投球続ければ」
「こういう安定した投球を続けていけば、開幕1軍もかなり見えてくるんじゃないか」
DeNAのアレックス・ラミレス監督がこう太鼓判を押したのが、ドラフト3位ルーキーの伊勢大夢(ひろむ)投手である。
「大きな夢を持て」と両親に名付けられたという名前もデカイが、182センチ、90キロの体格も迫力十分。スリークォーターの変則的なフォームから投げ込む最速152キロの速球が持ち味だ。
3日に横浜スタジアムで行われた楽天との練習試合の9回に登板。先頭の小深田に内野安打を許したが、続く代打・渡辺直をニゴロ併殺、ウィーラーを遊ゴロに仕留め、結局3人で切り抜けた。
「腕の振りが良かった。打者にアタックする攻撃的な姿勢がある。スライダー、ツーシームも良かった」と指揮官。打たせて取る投球がハマれば、中継ぎとして重宝されそうだ。
1月4日に故郷・熊本で車を運転中に交通事故を起こし、胸や手首などを負傷して、いきなり遅れをとりキャンプも2軍スタートだったが、ここにきて存在感を増してきた。
昨季36本塁打、96打点でセ・リーグ新人王に輝いたヤクルト・村上宗隆内野手は、熊本・九州学院高の2年後輩。伊勢がエース、村上が1年生4番で夏の甲子園に出場した。また、明大では、広島のドラ1新人で開幕先発ローテ入り確実の森下暢仁投手が絶対的エース、伊勢が2番手だった。“遅れてきた大器”が先行する元チームメートに対し巻き返しを誓う。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)