CY賞3度マルティネス氏、平行線辿るMLBと選手会に不満 「ファンのことを考えて」
開幕に向けMLB機構と選手会が話し合いも結論は出ない状況が続く
7月4日(日本時間5日)の独立記念日前後の開幕を目指すメジャーリーグ。だが、試合数に応じた年俸削減案、新型コロナ感染のリスクについてMLB機構と選手会の話し合いは出口が見えない状況となっている。そんな中、通算219勝を挙げ3度のサイ・ヤング賞を獲得しているペドロ・マルティネス氏は「ファンのことを考えてほしい」と訴えている。
マルティネス氏はNBCスポーツネットワークの番組「Lunch Talk Live」に出演。MLB機構と選手会側が開幕に向けて足並みが揃わないことに「両者が自分達のことだけを考えないで、ファンのことを考え始めてほしいと思っている」と不満の声を上げた。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界中が未曾有の事態に陥っている状況を受け「選手会とMLBは、今、人々の苦痛を救済するために何をすることが大切かを理解してほしい」と切実な思いを口にしている。
だが、メジャーリーグは開幕が延期され収入面などを含め球団、選手たちが受ける損害は大きな問題となっている。その部分はマルティネス氏も理解しているようで「経済的なことは、野球のダークな部分だよ。野球のビジネスの部分は汚い」と指摘。
それでも、マルティネス氏はファンあってのプロ野球であることを第一に考えているようだ。
「これについては自分勝手にならないようにファンをのことを考えよう。野球を見て、今起こっていることから、少しでも気を紛らわすことができたらいいなと思っている人々のためにね」
MLB機構、選手会が一刻も早く問題を解決し、早期の開幕を願っていた。
(Full-Count編集部)