打点王はチームの優勝に直結? パ・リーグは4年連続で輩出球団が頂点に
パ・リーグでは直近4年間、打点王が在籍したチームが優勝している
その一方で2014年以降の6年間においては、打点王が所属していたチームの得点数がいずれもリーグ1位か2位であり、近年における打点王と所属チームの成績には一定の相関性が見られる。直近4シーズンは打点王を輩出したチームがリーグ優勝を果たしており、打点王を擁するチームは攻撃面の機能性のみならず、チーム状態そのものが優れていたと言えそうだ。
続いて、歴代のシーズン打点記録のトップ10に入った選手と、その打撃成績についても同様に見ていきたい。その結果は以下の通りだ。(所属は当時)
1位の小鶴氏が所属した松竹、2位のローズ氏が所属した横浜は、いずれも当該年にリーグトップの打率と得点数を記録。この2チームをはじめ、打率の面でも10チーム中6チームがリーグ1位の数字を記録していた。やはり、得点数とチャンスメークの両面において、非常に優秀な打線を有していたチームが多かったことがうかがえる。
驚異的な打点数を記録しているポイントゲッターと相対する際には、相手バッテリーもピンチの場面でとりわけ警戒を強めるのが自然だろう。しかし、他の選手も総じて警戒が必要なレベルの強力打線を擁するチームであれば、勝負を避けられたり厳しいコースを突かれる可能性も減ってくる。