西武今井、進化を遂げた155キロに覚醒の予感 源田も驚愕「すごい球を見た!」
今春のキャンプでは辻監督は厳しい評価「ダメでしょ。ストライクとボールがはっきりしていたもの」
今年2月26日に宮崎で行われたオリックスとの練習試合でも、球場のスピードガンは自己最速を更新する155キロを表示したが、制球を乱しボールが先行していたことから、この時の辻監督の評価は「ダメでしょ。ストライクとボールがはっきりしていたもの」という手厳しいものだった。
今井自身も「155キロ? 絶対出てない。それはもう断言できます」と“計測ミス”を主張。「球速はあまり気にせず、狙われていてもファウルになるような、ストレートの強さ、質で勝負していきたい」と反省していた。
それから4か月弱。この日の今井は155キロ計測を「試合が終わってから、トレーナーさんに聞いて初めて知った」と言うが、「初回からいい真っ直ぐがいっていて、感触はすごく良かった」。同じ155キロでも前回とは手応えが大違いだったのだ。
昨季7勝(9敗)を挙げ、足掛かりは築いた。プロ4年目の22歳は今季、押しも押されもせぬチームの大黒柱へステップアップを遂げるか。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)