通算762発ボンズ氏&CY賞7度クレメンス氏に殿堂入り機運「ローズよりも先に」

バリー・ボンズ氏(左)とロジャー・クレメンス氏【写真:Getty Images】
バリー・ボンズ氏(左)とロジャー・クレメンス氏【写真:Getty Images】

米テレビ局記者「クレメンスとボンズは、ピート・ローズよりも先に殿堂入りするに値する」

 薬物使用疑惑が影を落としている歴代最多の通算762本塁打のバリー・ボンズ氏、サイ・ヤング賞を歴代最多の7度受賞し、通算354勝を挙げたロジャー・クレメンス氏の米野球殿堂入りの機運が高まっているかもしれない?

 米国殿堂入りは10年以上連続でメジャー取材をする米国野球記者協会(BBWAA)に所属する記者が投票権を持ち、全投票数の75%以上を獲得した候補者が殿堂入りを果たす。今年1月にボンズ氏は得票率60.7%、クレメンス氏は61.0%と共に殿堂入りはならなかったが、抜群の実績を残した両選手は常に注目を集めている。

 米テレビ局「WAVY-TV」のブライアン・パーソンズ記者は歴代1位の通算4256安打を記録したものの、野球賭博への関与により永久追放処分を受けたピート・ローズ氏を引き合いに出して、こうツイートした。

「クレメンスとボンズは、ピート・ローズよりも先に殿堂入りするに値する。彼らがPED(運動能力強化薬物)を使用し始めた際、球界は検査さえしていなかった。ピート・ローズの行いは球界のある厳格なルールを軽視するものだった」

 ボンズ氏とクレメンス氏の有資格期間は残り2年。特にボンズ氏は米殿堂入りを果たせていない現状について、「オレは幽霊みたいなもの。誰もいない空っぽの大きな家の中で、(誰かに気が付いて欲しくて)ガタガタと音を立てる幽霊みたいなものさ。死刑。それが彼ら(MLB)が俺に下したもの。もう心が折れてしまった。完全にね」と胸中を語っていた。かつてメジャー球界をわかせた両選手に吉報は届くのだろうか。

(Full-Count編集部)

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