過密日程の鍵握る? 宮西、森ら過去3年連続で50試合以上登板したパの“鉄腕”たち
ロッテと西武に「3年連続50試合登板」を達成した投手はいなかったが…
ロッテと西武は、3年連続で50試合登板を達成した投手こそいなかったが「鉄腕」と言うべき投手が存在する。ロッテの松永昂大投手は、入団以来7年連続40試合登板を達成しており、怪我で一時離脱した昨季もチームトップのホールドを上げた。西武の平井克典投手は、2018年に64試合、昨季はリーグトップかつ、歴代2位の81試合に登板。ブルペンの大黒柱としてフル回転し、パ・リーグ連覇に大きく貢献した。
月間登板数で稲尾氏に並んだ「鉄腕」もいる。オリックス・山田修義投手だ。2018年シーズン、8月に開催された25試合のうち稲尾氏に並ぶ月間18試合に登板した。この月の登板率は実に72%であり、年間143試合換算すると、100試合以上も投げる驚異的なペースだ。2018年は30試合、昨季は40試合の登板にとどまった山田が、シーズン通して安定した投球を続ければ、中継ぎ陣の厚みが飛躍的に増すことは言うまでもないだろう。
全120試合と短いシーズンとなり、長期の不調はより一層許されない今季。イレギュラーな日程だからこそ、各チームの勝利の方程式を作り上げる「鉄腕」の活躍に注目してみてはいかがだろうか。
(「パ・リーグ インサイト」小野寺穂高)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)