セ・リーグは「2強」がV争い? 試合数減で中日が強くなる? 元捕手の順位予想は
DeNAは筒香がメジャー移籍も…新助っ人オースティンで「穴はすっかり埋まっている印象」
かつてない異例ずくめのペナントレースが、19日に幕を開ける。現役時代にヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーし、2017年から2年間ヤクルトでバッテリーコーチを務めた野球解説者の野口寿浩氏が、セ・リーグを展望した。過密日程を勝ち抜くカギとして「投手力」を挙げた上で「1球団が抜け出すというより、混戦になる」と強調。各球団の戦力分析をもとに、順位を予想した。
1位 DeNA
2位 阪神
3位 中日
4位 巨人
5位 広島
6位 ヤクルト
開幕前の各チーム状況を見渡し、野口氏は「2強」だと見る。筆頭はDeNA。2年連続開幕投手の今永ら先発陣の頭数は揃い、リリーフ陣の層も厚い。レイズに移籍した筒香嘉智外野手の穴を埋めることが喫緊で最大の課題だと思われていたが、新加入のタイラー・オースティン内野手が代役を担えると見込む。「開幕してもこのまま打ちそうですし、穴はすっかり埋まっている印象」と助っ人に注目する。
2強のもう一方は、阪神。こちらも投手力を評価した上で「優勝候補はDeNAと迷いました」と甲乙付け難いというが、コンディション不良で2軍調整が続く高橋遥人投手の不在が影響すると見積もる。開幕ローテ入りが期待されていた左腕の出遅れで「チームの体力としてどうかなと……」。ただ、リリーフでは岩崎優投手が復調してくるなど明るい材料もあり「あとは(ジャスティン・)ボーア次第の面もあると思います」と、大砲候補の新助っ人の奮起を躍進の条件につけた。
台風の目として「面白い」と注目するのが、中日。左右のエースを担う大野雄大、柳裕也両投手をはじめ、先発の枚数が充実してきたのは確か。昨季チーム打率がリーグトップだった打線に大きな変化はなく「あとは点が取れるか」。一方で、7連連続Bクラスにあえぐチームは、近年ペナント中盤までは上位争いをしてきただけに「120試合だったら、最後に失速することなく上位に居続けられるかもしれませんね」と期待した。