3か月遅れで開幕するプロ野球 書道アーティスト原愛梨さんが“12色の虹”に込めた想い
「選手や球団がある限り私たちファンは待っています」と語っていた原愛梨さん
6月19日、ついに開幕の時を迎えるプロ野球。新型コロナウイルスの感染拡大による開幕の延期、活動の自粛を経て、そして多くの人の力によって開幕に漕ぎ着けた。無観客での開催ではあるものの、日本のプロスポーツ界で先陣切り、野球界の幕が開く。
ファンにとっても待ち望んでいた時がやって来る。オープン戦の無観客開催、そして開幕の延期と、野球ファンにとってもどかしい時が続いてきた。まだ、スタジアムには足を運ぶことはできない。まだまだ本来の姿ではないものの、プロ野球のある“日常”が帰ってくるのだ。
選手の打撃フォームや投球フォームをもとに、その選手の名前で象っていくという書道アートで注目を集める書道アーティストの原愛梨さんも、プロ野球の開幕を待ち望んでいたファンの1人。地元・福岡のソフトバンクを応援する「タカガール」としての顔を持つ原さんに「Full-Count」では自粛期間中にインタビューを行っていた。その際に描いてもらった、1つの未公開作品を紹介する。
原さんが描いたのは、鷹や虎、竜など12球団を意味する一文字の漢字達。それを全て靴の形で象り、それぞれの球団カラーのラインをひき、綺麗な「虹」を描いている。原さんは「3つの意味を込めました。1つは12球団の選手、ファンみんなが足並みを揃えて乗り越えよう、というもの。もう1つは各球団のカラーで虹をイメージし、虹の先に熱い戦いが待っているという意味を込めました」と、このアートに込めた思いを語った。
さらに、このアートの横には「私達はずっと待ってる」のメッセージ。「ファンとして早く開幕してほしい気持ちがありますけど、選手や球団がある限り私たちファンは待っています。焦らずに準備してくださいという選手、球団へのメッセージを込めて『私達はずっと待ってる』と書きました」と原さんは思いを語っていた。ファンにとっても苦しい時間だった、この自粛期間。ついに待ち望んでいた球音が、日本に帰ってくる。