西武辻監督、昨季の悪夢払拭する開幕勝利に安堵 「非常に嬉しい」「信じていた」
昨季はソフトバンクに開幕3連敗
■西武 3-0 日本ハム(19日・メットライフ)
パ・リーグ3連覇を目指す西武は19日、本拠地メットライフドームで行われた日本ハムとの開幕戦に3-0で快勝。辻発彦監督は4投手による無失点リレーが決まり「勝ててよかった。点を取られないのは素晴らしい」とホッと胸をなでおろした。
西武が誇る強力“山賊打線”は、3回まで日本ハムの開幕投手・有原に無安打無四球無得点のパーフェクトに抑えられていたが、4回に1番に抜擢した新外国人スパンジェンバーグの来日初安打を足掛かりに無死満塁とし、山川のボテボテの三塁適時内野安打で先制。
その後も外崎の左肘をかすめる押し出し死球などで加点する幸運ぶり。辻監督は「有原君の調子が良くて、果たして点が取れるのかと思った。しかし、私が野球を見たり、やったりした経験の中で、こういうことがある。3回まで完璧に抑えられていても、点を取れることがある。それを信じていて、なるほどと思った。非常に嬉しかった」と本音を吐露し、「山川の最高のタイムリー内野安打が大きかった」と笑った。
初の開幕投手に指名したニールは6回1安打4四死球無失点で今季初勝利。開幕前最後の登板の12日のロッテとの練習試合では5回8安打6失点と炎上していたが、不安を払拭した。辻監督は「練習試合でふらふらしていて、不安はあった。今日も緊張のためか球数が多くて心配したが、粘り強く抑えてくれた」とたたえた。7回以降も平井、新外国人右腕ギャレット、増田の無失点リレーが決まった
辻西武は昨季、敵地ヤフオクドーム、(現・PayPayドーム)でのソフトバンクとの開幕3連戦で3連敗を喫したが、夏場以降の追い上げで逆転し、2年連続リーグ優勝を果たした。新型コロナウイルスの感染拡大でシーズン試合数が120に減り、出遅れが致命傷になりかねない今季、まずは無難に開幕戦をモノにした。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)