西武辻監督、大敗で開幕カード負け越し 好機で1本出ず「こんな大味な試合に…」
不振のスパンジーは擁護「ボール球さえ振らなければ、いいものを持っている」
■日本ハム 12-2 西武(21日・メットライフ)
リーグ3連覇を狙う西武は21日にメットライフドームで行われた日本ハム戦で2-12の大敗を喫し、開幕3連戦を1勝2敗で負け越した。1番打者に抜擢した今季のキーマン、新外国人スパンジェンバーグが3試合で14打数1安打、打率.071と苦しんでいるのをはじめ、自慢の上位打線が鳴りを潜め、この日は6番中村、7番栗山がともに3安打したのを生かせなかった。
試合後、辻発彦監督は「5番(外崎)、6番、7番…その辺しかヒットが出なかったね」とうつむいた。2点を追う4回には無死満塁と攻め立てながら、金子が遊飛、スパンジェンバーグが見逃し三振、源田が空振り三振に倒れ、「あそこで1点も取れなかったことで、こういう結果になった。何点か取っていれば、こんな大味な試合にはならなかった」と悔やんだ。
ただ、不振のスパンジェンバーグについては「打たなきゃ、打ちたい、という気持ちが強いのだろうけど、ボール球さえ振らなければ、いいものを持っているわけだから。まだ3試合です!」と擁護した。
一方、3年目のアンダースロー、與座海人(よざ・かいと)投手はプロ初登板を先発で飾り、中田、大田にソロ本塁打を浴びながらも、6回5安打5奪三振3失点と“クオリティースタート”を見せながら、味方打線の援護に恵まれず。試合は7回以降に救援陣が打ち込まれ大差がついた。
23日からは同じメットライフドームに腰を据えてソフトバンクとの6連戦。辻監督は「これで3試合が終わり、来週からいよいよ、というところでしょうね。気持ちを入れ替えてやります」と語気を強めた。新型コロナウイルスの感染拡大による異例の日程だが、「どんなものか、とにかく1回経験してみましょう。4試合目くらいから、えっ!? と思うかもしれないけど」と苦笑を浮かべるしかなかった。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)