ホークス津森、初打者満塁被弾の珍記録も前向き 「自分が1人目? いいっすね」
「自分が思うように投げられたら打ち取れる」と手応え
■ロッテ 5-1 ソフトバンク(21日・PayPayドーム)
ソフトバンクのドラフト3位ルーキー・津森宥紀投手がロッテ戦で衝撃的なデビューを飾った。2回表、先発・二保旭投手の危険球退場を受けて、無死満塁のピンチで登板。最初の打者・井上晴哉内野手に満塁本塁打を浴びたが、その後は得点を許さなかった。
プロ初のマウンドが無死満塁。しかも二保の危険球退場で「すぐにキャッチボールをして、捕手を座らせて5球程度を投げただけ」のスクランブル登板だった。森山良二投手コーチからは「初登板が満塁。持ってるぞ、思い切りいけ」と言われたというが、結果はフルカウントからの満塁被弾だった。
試合後「初登板だったので思い切っていこうとは思っていました。緊張もなく、抑えてやろうというワクワク感はあったんですが」と淡々と振り返った津森。2リーグ制になって初となるデビュー戦先頭打者の満塁被弾という珍記録には「自分が1人目ってことですね。いいっすね」と語るほどの余裕を見せた。
その余裕も満塁被弾後の好投があればこそだ。結局、デビュー戦の内容は3回0/3を61球。被安打3の1失点で4つの三振を奪った。「良かったんじゃないですか、それ(被弾)以外は」とし「自分が思うように投げられたら打ち取れる」としっかり手応えをつかんだ。
ハートの強さを見せた被弾後の好投。いずれは珍記録をネタにできるような、実りあるルーキーイヤーにしていきたい。