西武は“レオリューション”、鷹は“S15”…パ6球団がスローガンに込めた思いに迫る

日本ハムは「羽撃く(はたたく)」、オリックスは「B INNOVATION #超革新系」をスローガンに

○日本ハム「羽撃く(はたたく)」

 日本ハムは2020年のスローガンを「羽撃く(はたたく)」に決定。2016年シーズンに日本一に輝いてから3年。「栄光から遠ざかり、悔しさや歯がゆさを感じているファンとともに再び大空を舞うべく一人ひとりが殻を破り飛躍を遂げ4年ぶりの頂点奪回で捲土重来(けんどちょうらい)を果たす」という強い気持ちが込められている。

 指揮を執って9年目を迎える栗山英樹監督は、「何が何でも勝ち切るため、その思いをしっかり言葉にしてスローガンを決めた。選手全員が大きく大空を羽ばたくシーズンになり、ファンの皆さんが今年のファイターズは羽撃いたなと思っていただければ優勝できるはずなので、孚(まこと)※を尽くしてチームを成熟させていくつもりです」とコメント。

 昨季はショートスターターやオープナーを取り入れるなど新戦術も展開しましたが、主力の離脱などもあり、奮闘は報われず5位に終わった。今季は投打ともに充実した結果を残し、Aクラス復帰そして2016年以来の日本一に期待が寄せられている。

※はぐくむ。育てる。親鳥が卵をかえす。偽りのない心

○オリックス「B INNOVATION #超革新系」

 オリックスは「B INNOVATION #超革新系」を2020年のキャッチフレーズに。「B」には「Boost(底上げし)・Break(ブレイクし)・Boom(ブームを起こす)」という意味が込められている。もちろん「Buffaloes」の「B」でもあり、2019年の「Be Aggressive #超攻撃型」と同様、力強いスローガンに。また、ロゴデザインで強調されている「V」は「優勝」を指しており、1996年以来遠ざかっているリーグ優勝への強い思いが表現されている。

 2014年以降はBクラスに沈んでいるオリックスは、メジャー通算1939安打、282本塁打を放っているアダム・ジョーンズ外野手を獲得して打線を強化。投手陣では山本由伸投手、山岡泰輔投手ら若き好投手がそろっており、戦力は十分。西村徳文監督就任2年目、今季こそ革新を成し遂げ1996年以来のリーグ優勝、日本一を目指す。

 スローガン自体はとても短い言葉ではありますが、込められた思いは一言では表せないもの。6球団それぞれの個性あふれたスローガンのもと、頂点に向かって突っ走っていく強い気持ちは、選手はもちろん、ファンのみなさんも準備万端に違いない。依然として無観客で試合を実施せざるを得ない状況が続いているが、球場で観戦できるその時まで「パーソル パ・リーグTV」で選手たちを応援しよう!

(「パ・リーグ インサイト」後藤万結子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY