元DeNAロマックが語る日本、韓国での5年間 アジアでのキャリアは「素晴らしい旅」
DeNAでは30試合で0本塁打と、日本の環境に適応できなかった
2016年、マイナーリーグ通算で200本塁打を記録した実績を買われDeNAに入団するも、30試合出場で0本塁打に終わり同年限りで退団したジェイミー・ロマック。翌2017年からは韓国プロ野球(KBO)のSKワイバーンズでプレー、今季で4年目を迎える。不振に終わった助っ人は自身のキャリアをどう感じているのか。カナダTV局「スポーツネット」のインタビューで明かしている。
コロナ禍のなかで開幕を迎えた現状について、「間違いなく今季は独特なシーズンだね。僕がここで今まで経験したものとは異なるシーズンだよ。(新型コロナウイルスが世界中で蔓延するも)急激にここでの状況が改善された。ここ数か月間はほとんど普通の暮らしができているよ。(世界中でほとんど)誰も野球ができないなかで、プレーができているんだ」とロマック。「総合的に現状を見る限り、素晴らしいことだと思う。野球をプレーできることができて、非常に幸運だよ」とKBOでの充実ぶりを語る。
通常のシーズンとの違いについては「一番の違いは無観客だということ。両軍のベンチからの声が聞こえてくるときもあるからね」とロマック。「マスクを付けたり、体温を計ったりといった、(感染予防のための)安全策は大きな問題ではないんだ。プレーするためにそうするしかないってことだからね。(普段と違って観客の)盛り上がりに欠けたり、外出時はとにかく(感染しないように)注意して、極力自宅で時間を過ごしたり。そういったことが水を差してはいるよね」とまだまだ普段通りの状況には戻っていないことを認めつつ、それでも「全体的なことを考えれば、正しい方向に進んでいると思う」とし、観客席にカードボードを設置したり、ライブZOOMを使ってファンが応援できるようにしたり、チアリーダーが毎試合応援してくれたりといった球団の取り組みに感謝の言葉を語る。
MLBドラフトから、1000試合を超えるマイナーでの試合に出場。その後メジャーを経て、舞台をアジアに移した長旅について「素晴らしい旅だね。28歳でメジャー昇格したときに、そのレベルで僕が自分の居場所を確立できるチャンスが少ないことは目に見えていた。それが現実ってものだからね」と自身のキャリアを冷静に見つめ直したロマック。「僕のように、もし日本や韓国の球団が興味を持ってくれれば、キャリアの最盛期をアジアの野球でプレーすることもできる。それが僕が掴んだチャンスなんだ。韓国で4年目のシーズン、その前に日本で1シーズン過ごして、これでアジアでプレーして5年になる。後悔はまったくないよ」と自らの置かれた境遇を前向きに捉えている。
(Full-Count編集部)