DeNAラミレス監督が「3割20本20盗塁」期待する14年目野手 鍵握る1番打者の存在
1番・梶谷が決勝ソロを放ちDeNAは3連勝、今季初の貯金「1」で2位タイに浮上
■DeNA 3-2 中日(24日・横浜)
DeNAは24日、横浜スタジアムで行われた中日戦に3-2で勝利し、3連勝で今季初の貯金「1」とした。両チーム合わせて17安打と塁上を賑わせるもなかなか得点が入らない展開で、試合は1点を争う展開となった。5回に梶谷が勝ち越しの本塁打を放ち、6回から継投に入ったDeNAが4人の投手をつないで1点を守り切った。ラミレス監督は「最初から最後まで、すごく緊張感のあるいい試合だった」と試合を振り返った。
今季初先発の井納が5回を投げて2失点。8安打を浴びたが、失点は高橋に打たれた一発の2点のみにとどめた。井納は「シーズン最初のマウンドだったので、いけるところまで全力でいこうと1イニング、打者1人を全力で投げた。ヒットを打たれても、ピンチになっても(捕手の)伊藤光のサインに従って、高さに気をつけて投げた」と初勝利に安堵した様子だった。
シーズン開幕まで櫻井、中川らと先発ローテ入りを争い、最後に勝ち取って得たこの日の登板だった。ラミレス監督は「井納は横浜スタジアムでいい投球をするし、自信を持って投げているように見える」と決断の理由を説明し、この日の試合前には「5、6回を2失点ぐらいで抑えてくれれば十分」と話していたが、その通りの結果での今季初勝利となった。
打線はチームが苦手としていた中日先発の山本に黒星をつけた。ラミレス監督は「昨年と前回の練習試合で抑えられているが、2試合ともナゴヤドームでの試合だった。ナゴヤドームは特殊なマウンドだし、今日は横浜スタジアムなので違った結果に期待したい」と話していたが、先制された直後の2回に佐野、ロペスの連打でチャンスを作り、伊藤光のタイムリーと相手ミスで2点を奪った。同点のまま迎えた5回には、梶谷がレフトへソロ本塁打を放ち、これが決勝打になった。
梶谷について指揮官は「現在は状態もベストに近い。技術も向上しているし、精神面も含めて安定感も増している。今年は3割を打てるのではないかと思うし、20本塁打、20盗塁も期待できるのではないか」と重量打線のリードオフマンを任せた14年目の外野手に期待した。
開幕2連敗の後、3連勝となったチームは広島と並んで2位タイに浮上した。ラミレス監督は「一番重要なのは、明日しっかりプレーして勝つこと。坂本にしっかり投げてもらって、勝ちにいきたい」と、最後はプロ初先発となるルーキー左腕に期待した。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)