西武辻監督、鷹バンデンの快投に脱帽 「そう簡単に打てるものではない」
1点差まで詰め寄るも連敗喫し、開幕後“借金2”
■ソフトバンク 4-2 西武(25日・メットライフ)
西武は25日、メットライフドームで行われたソフトバンク戦で先発のリック・バンデンハーク投手に7回までノーヒット1四球に抑えられ、2-4で敗れ連敗を喫した。
危なかった。“山賊打線”がバンデンハークの198センチの長身から投げ下ろす150キロの速球に押し込まれ、ナックルカーブ、チェンジアップなどの変化球も打ちあぐんだ。2回、外崎の四球による唯一の走者も、続く中村の遊ゴロ併殺打で潰し、残塁0の“準パーフェクト”の状態が続いていた。
辻発彦監督は試合後、「(バンデンハークは)素晴らしかったね。球威があって、ストライク先行。さらに変化球まで決まったら、そう簡単に打てるものではない」と脱帽した。
8回先頭の山川が放った二遊間のゴロが内野安打となり、屈辱を免れた。中村の左中間二塁打でチャンスを広げ、栗山の投ゴロの間に1点を取ってバンデンハークをマウンドから降ろし、木村も2番手のモイネロから左前適時打を放って1点差に詰め寄った。しかし、9回に登板したドラフト1位ルーキー宮川が松田に適時二塁打され、突き放された。
「8回に2点取って、あの流れで9回の攻撃にいけたらよかったんだけどな……」と9回の失点を悔やんだ辻監督。2年連続パ・リーグ覇者は開幕後2勝4敗となった。