「今は勝つことが何よりもの良薬」 オリ今季初の逆転勝ちを元監督・森脇氏が分析
勝負を決めた8回の攻撃、宗の四球、大城の打撃、そして吉田正の逆転2ラン
■オリックス 4-3 西武(4日・メットライフ)
オリックスは4日、メットライフドームで行われた西武戦を4-3で勝利した。吉田正が逆転の2ランを放ちチームは今季初の逆転勝利を収めた。接戦を手にした勝負のポイントは一体どこにあったのか? ダイエー、ソフトバンク、中日でコーチを務め、オリックスでは監督も務めた森脇浩司氏に分析してもらった。
オリックス田嶋は3回まで圧巻の投球を続けたものの4回に2本のタイムリーを許し3点を先取される嫌な展開だった。だが、開幕から続くモヤモヤを吹き飛ばしたのは8回に吉田正が放った逆転2ランだった。一振りで捉えた見事な一発だったがその前の攻撃陣にも森脇氏は注目した。
「西武は勝ちパターンを投入しなかったが(平井、ギャレット共に3連投になる為)、1死から1番の宗がしっかりと四球を選び牽制悪送球で二進。この時点で吉田正に回せる可能性が出た。そして1点差に追いつくタイムリーを放った大城も“違い”を見せていた」
辻監督は大城に対して3-1とバッティングカウントにした時点で嫌な予感を感じ取ったのかもしれない。