「タナカのことを祈らなきゃ!」ジャッジらヤ軍主砲が徹底取材のNYメディアに怒り心頭
ジャッジ、トーレスは田中の打球直撃アクシデントを追ったNYメディアに異を唱えた
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手、グレイバー・トーレス内野手は4日(日本時間5日)、自身のツイッターを更新。地元メディアの在り方に異を唱えた。
この日ヤンキースは本拠地ヤンキー・スタジアムでキャンプを再開。田中将大投手の実戦登板中にアクシデントが起こった。スタントンの強烈なライナーがマウンド上の田中の頭部に直撃。その場に倒れ込んで、うずくまった状態となった。数分後にチームトレーナーへ付き添われてロッカールームへ。地元メディアのカメラマンはその一部始終を収めようとシャッターを切り続けた。これにジャッジ、トーレスの両主砲は異を唱えた。
ジャッジ「皆仕事があるのはわかるけど、球場で負傷して倒れている人をズームしてまで撮り続けることは、僕には納得できないよ! (怪我したのが)チームメートだろうと、コーチだろうと、ファンだろうと。誰であっても関係ないんだ! タナカのことを祈らなきゃ!」
トーレス「(カメラマンも)仕事でやっていることだし、みんなが僕らの一挙手一投足を知りたがっていることは理解できる。わかるけど、僕らのチームメート(田中)の身に起きてしまった出来事の瞬間を(世の中に)見せるのは、僕らの立場からすると正しいことには思えない。SNS上のあちこちに出てくるその映像を見ることで、僕らは辛くなるよ」
その後もトーレスは“怒り”は収まらず、「彼ら(メディア)が実際の出来事について記事を書かないといけないことは分かる。けど、その瞬間を見せてはいけないよ。タナカのことを祈るのが先だろ!」とツイートした。
打球直撃後、田中はニューヨーク市内の病院で精密検査を受け、「異常なし」と診断された。その後、自身のツイッターを更新し、「ご心配をおかけしております。患部に痛みはありますが、それ以外は元気です。出来るだけ早くまた、マウンドに上がれるように頑張っていきたいと思います」と綴った。
AP通信は田中の打球直撃後に実戦投球した先発左腕モンゴメリーのコメントを紹介。「異様な事故のような感じ。100万分の1の確率の出来事だよ。実際に起きるとなると、身の毛もよだつことだね」と振り返っている。世界的な人気球団ヤンキースと、その一挙手一投足を追うNYメディア。メディアの在り方が問われるアクシデントとなったが、まずは田中の無事と早期復帰を願いたい。
(Full-Count編集部=AP)