ヤ軍スタントン、頭部打球直撃の田中将大に祈り「タナカが大丈夫であれば…」
「スローモーションに見えた。ボールが逸れていってほしいと願うが、そうならなかった」
ヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手は6日(日本時間7日)、4日(同5日)の練習中に自身のライナー性の打球を頭に受けた田中将大投手について言及した。アーロン・ブーン監督ら周囲からスタントンへの精神面の不安が指摘されているが、「私の立場はタナカが大丈夫でさえあれば、私は大丈夫、というものだ」と語った。米メディア「ジ・アスレチック」のヤンキース番、リンジー・アドラー記者ら複数のヤンキース番記者が伝えている。
田中はキャンプ再開初日の実戦投球中にスタントンのライナー性の打球を頭に受けた。そのまま倒れ込み、チームトレーナーに付き添われてベンチ裏へ。ニューヨーク市内の病院で「異常なし」と診断されたが、今後は脳震盪に関するリーグの規定に沿って復帰を目指すこととなっている。同僚投手の頭に打球を当ててしまったスタントンは「とても恐ろしい瞬間だった」と振り返り、打球が当たってしまった瞬間をこう振り返っている。
「私にはむしろスローモーションに見えた。スローモーションに見えるんだ。ボールが逸れていってほしいと願ったが、そうならなかった。私が死球を受けた時のように、全てがスローモーションに見え、後になって全てがどれだけ早く起こったのか分かるんだ」
スタントン自身もマーリンズ時代に顔面死球を受けており、その恐怖心は痛いほど分かっている。通算308本塁打の大砲は田中の万全の復帰を臨んでいる。