田中将大、脳震とうからの順調回復に医師も称賛 「目を見張ることだ」
シャア医師「めまいや視界不良など関連した症状があれば重要な機能の状態を戻す必要がある」
4日(日本時間5日)の練習中に頭部に打球を受けたヤンキースの田中将大投手はニューヨーク市内の病院で「軽度の脳震とう」と診断され、脳震とうに関するリーグの規定に沿って復帰を目指している。地元メディア「NJ.com」は整形外科医のラフル・シャア医師に取材。今後の助言や見解を語っている。
田中は6日(同7日)に本拠地ヤンキースタジアムでエアロバイクなど軽めの有酸素運動を行っている。ブーン監督は「全ての兆候は引き続き励みとなるものだ。副作用もなく、症状もない」と順調に回復している様子を伝えているが、これはプレー復帰まで大きな前進だとシャア医師は指摘する。
「素晴らしいこと。脳震とうになった人のほとんどは、特に深刻なものとなると数分間も(バイクの運動を)できないし、30秒~50秒ほどで吐き気を感じ始めるもの。彼がそこまで長い時間継続できたのは目を見張ることだ」
ただ、当然注意しなければいけないこともある。脳震とうから回復する上では歩行や自転車などの軽い運動から徐々に負荷のかかる運動へ移行していくことが重要だという。シャア医師は「脳震とうには独特な性質がある」とし、今後の注意点を語っている。
「他にもめまいや視界不良など(脳震とうに)関連した症状があれば、こういった重要な機能の状態を戻す必要がある」
8日(同9日)も本拠地で軽めの運動を行い、地元放送局「ABC7 ニューヨーク」のライアン・フィールド氏は「タナカは順調だ」と伝えた。ヤンキースは23日(同24日)の敵地ナショナルズ戦で今季開幕を迎える。万全を期して復帰してほしいところだ。
(Full-Count編集部)