史上初3球団での最多勝に期待 楽天・涌井秀章が歩んできた“エース道”

涌井の加入がもたらす効果は投球以外のところにも…

 これまで紹介してきた通り、涌井が積み上げてきた実績は、現代野球においては非常に希少なものだ。そして、その豊富な経験がチームに還元されるという点でも、涌井の加入はチームにとって大きな意味を持ちうる。現在の楽天が置かれている状況を鑑みると、なおさらその意義は深くなってくるだろう。

 涌井がロッテに加入したのは、同球団の正捕手として長年活躍した里崎智也氏が現役を引退する2014年のことだった。翌2015年からは現在の主戦捕手である田村龍弘捕手をはじめ、次世代の正捕手を狙う若手たちが多くの出番を得るように。そういった環境下で、豊富な球種と多くの引き出しを持ち合わせ、サインに首を振ることもいとわない涌井投手とバッテリーを組むことによって、若手捕手たちの成長が促された面もあるだろう。

 こういった背景は、嶋基宏捕手の退団によって次世代の正捕手争いが勃発することが見込まれる、現在の楽天にも当てはまるものだ。則本昂大投手や岸孝之投手といったエース格の投手に加え、キャリアを通じて様々な捕手とバッテリーを組んできた涌井がチームに加わったことは、次代の捕手育成という面でも、チームにとって大きなものになるかもしれない。

プロ16年目は開幕3連勝、上々のスタートを切った

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