「いつも以上に引き締まった」劇的サヨナラ弾の鷹・柳田、有観客試合に感慨
今季初アーチの松田宣をイジる「やっぱり俺はプロ野球選手だって言ってました」
■ソフトバンク 2-1 楽天(10日・PayPayドーム)
ソフトバンクの柳田悠岐外野手が劇的なサヨナラアーチを放った。10日、PayPayドームでの楽天戦。1-1で迎えた延長10回、先頭で打席に入ると、シャギワから左中間へのサヨナラ弾。有観客試合再開初戦での劇的弾に「いつも以上に拍手とかがあったんで選手みんな引き締まったと思います」と振り返った。
有観客試合が再開となったこの試合。スタンドで声援を送ったファンの期待に柳田が応えた。2ボール1ストライクからの4球目、シャギワが投じた高めのカットボールを捉えた打球は左中間スタンドへと飛び込んだ。スタンドのファンは総立ちとなる見事なサヨナラ弾となった。
試合後、ファンの前で行われたヒーローインタビュー。柳田はスタンドに有観客再開について「なかなかファンの人に見にきて頂けてなかった。でも、松田さんが一番喜んでました。ホームラン打ちましたし、やっぱり俺はプロ野球選手だって言ってました。お客さんあってのプロなので、松田さんは真のプロ野球選手だなって」とコメント。この日72打席目にして初本塁打を放った松田宣浩内野手をネタにし、ファンを喜ばせた。
この勝利でソフトバンクは本拠地PayPayドームで通算1000勝を達成。ファンがスタンドに戻ってきた歴史的な1日を劇的な本塁打で飾った柳田は「やっぱりいつも以上に拍手とかがあったんで選手みんな引き締まったと思います。一生懸命野球をして、少しのファンしか入れないですけど、そういうファンとテレビで見ているファンのためにいいプレーをしていくだけだと思っています」と語り、ファンからの大きな拍手を浴びていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)