ドジャースの“秘密兵器”は球団職員!? 紅白戦ノーバウンド補殺にファン「契約を」
クラブハウス職員のフランシスコ・ヘレーラさんが紅白戦で左翼後方からノーバウンド送球で補殺を記録した
ドジャースは球団スタッフも猛者だった? 米ロサンゼルス・タイムズ紙はドジャースの紅白戦に出場したクラブハウス職員のフランシスコ・ヘレーラさんに注目。守備で見せた強肩ぶりを称賛している。
「チコ」の愛称で親しまれているヘレーラさんは11日(日本時間12日)の紅白戦に左翼手として出場。背番号「97」のドジャースのユニホームを着た男の見せ場は、2回の守備だった。左翼後方へのフライに一塁走者のクリス・テイラーは二塁へタッチアップ。ここでヘレーラさんの強肩が発動した。二塁へノーバウンドでストライク送球。テイラーを刺してみせたのだ。LA紙は「空席のドジャースタジアム内で、両チームとも喝采と笑いで爆発した。教訓は明白だった。『チコのときに走るな』」と興奮気味に伝えた。
30歳のヘレーラさんは08年からドジャースのクラブハウス職員として勤務。ロサンゼルス・バレー・カレッジ時代は2年間遊撃手としてプレーしていたが、10年間、本格的に野球をしていなかったという。それでも、現在は新型コロナ禍で球団スタッフも限られた人数しか球場入りできない状況。「長らくバットは振ってないよ」「(打席に立ったら)惨めな姿をさらすことになるだろうね」とコメントした球団職員に、この日のスポットライトは当てられた。
ヘレーラさんの強肩ぶりは地元局「スポーツネットLA」の公式ツイッターでも紹介された。ファンからは「彼と契約を」「チコはキャノンを持っている」「秘密兵器だ」「デーブ・ロバーツがテイラーをクビにしてチコと契約するのを決めた瞬間」「ドジャースは彼をトレード要員として他のチームの先発を手に入れられるかもね」「素晴らしい」などと称賛するコメントが多く寄せられている。