DeNAラミレス監督、大誤算の降雨コールド負け 「雨は強くならないとの情報が…」
5回のチャンスで投手・井納に代打を送らず無得点
■巨人 2-1 DeNA(17日・横浜)
DeNAは17日、本拠地横浜スタジアムに今季初めて観客を入れて巨人戦を行ったが、6回終了時降雨コールドで1-2で敗れた。DeNAは3連敗を喫し、巨人は4連勝。5000人を上限にチケットを販売し、実際の観客は4681人だった。
勝負のポイントとなったのは1点ビハインドで迎えた5回の攻撃だった。先頭の7番・戸柱が右前打で出塁。試合開始時から雨が降り続き、いつ試合が止まってもおかしくない状況だっただけに、続く8番・大和に送りバントをさせ、それまで5回78球で2失点だった投手の9番・井納に代打を送り、早めに同点に追いついておく選択肢も考えられた。
だが、アレックス・ラミレス監督は動かず。大和に強攻させて二飛。井納をそのまま打席に送り空振り三振に倒れ、この回無得点に終わった。
ラミレス監督は試合後のオンライン会見で、一塁走者の戸柱の足が遅く「二塁でアウトになる可能性が高かった」のも一因とした上で、「チームには、雨はそれほど強くならず、試合は(最後まで)できるという情報が入っていた。だからやるのかなと思っていたのだが、そうはならなかった」と明かした。好調の井納を引っ張り、僅差での終盤に勝負をかける腹積もりで、6回コールドは想定外の誤算だったというわけだ。
ロースコアの僅差の試合を落とし、今季通算12勝12敗、勝率5割で3位。それでもラミレス監督は「(前日まで)15試合連続ビジターを戦っての勝率5割は悪くない。今日からの9試合連続ホームで貯金を増やしていきたい」と前向きな姿勢を崩さなかった。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)