前田健太のツインズ加入がもたらす意味 球団は先発強化でWS進出を「確信している」
ファルビー編成本部長「ワールドシリーズを戦えるチームだと確信している」
今季からツインズに移籍した前田健太投手。新型コロナウイルスの感染拡大を受け開幕は大幅に遅れ、個人での調整を行ってきたが15日(日本時間16日)に行われた紅白戦では5回3安打1失点の好投。ローテの中心として期待される日本人右腕の加入にデレック・ファルビー編成本部長も「ワールドシリーズを戦えるチームだと確信している」と自信を見せている。AP通信が伝えた。
先発にこだわりドジャースからツインズにトレード移籍となった前田。スプリングトレーニングが中断し、開幕も遅れるなど慌ただしい新天地でのスタートとなったが順調に調整は進んでいる。
米国では新型コロナウイルスが猛威を振るっており、自身の体、家族を守るため出場辞退する選手が続出。今シーズンを戦う上で「新型コロナウイルスから身を守ることが、ワールドシリーズでプレーする戦力を確保するため、そして今季を最後まで開催するために大きな役割を果たすことになる」と指摘。
昨季はシーズン300本塁打の新記録をマークし9年ぶりにア・リーグ中地区優勝を果たしたが、地区シリーズでヤンキースに敗れワールドシリーズ進出を逃した。だが、ジョシュ・ドナルドソン内野手、前田の加入で「オフの補強は大きなインパクト持っており、少なくともチームは強化された」と、昨季以上の戦力となったことを伝えている。
デレック・ファルビー編成本部長も「これはワールドシリーズを戦えるチームだと確信している。以前もそう感じていたが、今もその思いに何ら変わりはない。我々の選手たちは飢えていると思う」と語り、大きな手応えを感じているようだ。
ドジャース時代は主にリリーフでポストシーズンで好投を見せている前田の“経験”も大きく評価しており「こういった短いシーズンにおいては、例年よりも利益を生む可能性がある」と称賛。前田は開幕まであと1回の登板が予定されている。
(Full-Count編集部=AP)