ヤ軍スタントンがカムバック賞候補に 元GMが太鼓判「健康な状態を維持できれば…」
昨季は度重なる故障で18試合の出場も、2017年には59本塁打の実績を持つ
度重なる故障で昨季わずか18試合の出場に終わったヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手が、今季のカムバック賞候補に挙がっている。レッズ、ナショナルズでGMを務め、現在は米メディア「ジ・アスレチック」アナリストのジム・ボーデン氏が選んだ「今季のカムバック賞予想」5人に選出されている。
2014年オフに当時所属していたマーリンズと13年総額3億2500万ドル(約348億円)の超大型契約を結び、2018年からはその契約を引き継ぐ形でヤンキースにトレード加入。2018年は158試合に出場し、打率.266、38本塁打、100打点の成績を残したものの、昨季は18試合でわずか3本塁打。2600万ドル(約28億円)の高額年俸もあり、辛口で知られるNYメディアやファンから批判を浴びていた。
汚名返上に燃える長距離砲をボーデン氏は「健康な状態を維持できれば、カムバック賞のフロントランナーだと思っている」と予想。マーリンズ最終年の2017年には59本塁打でナ・リーグ本塁打王に輝いた実績に言及し、「今ではニューヨークでプレーすることに慣れ、(本塁から)右翼までの距離の短さを上手く利用することができるはずだ。そして、再び当たり年を経験して、ホームラン王になれるのではないか」としている。
また、懸念材料には「スタントンがスランプになったとき、ネガティブな観客の声で、そこから容易に抜け出すことができないのではないかということだ」と名門球団ならではのプレッシャーを挙げた。それでも、今季は新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため無観客開催となる。「無観客試合なので、その点は心配しないでいいかしれない」と指摘した。
今季も2月のスプリングトレーニングでの守備練習中に右ふくらはぎを痛め、開幕が絶望的になっていたスタントン。しかしコロナ禍で開幕が7月23日(同24日)までずれ込んだことで、その間に回復する幸運にも恵まれた。カムバック賞の活躍でニューヨークのファンを見返すことができるか注目だ。
【ジム・ボーデン氏のカムバック賞予想】
〇ジャンカルロ・スタントン外野手(ヤンキース)
〇ランス・マッカラーズJr.投手(アストロズ)
〇カルロス・カラスコ投手(インディアンス)
〇ミゲル・アンドゥハー内野手(ヤンキース)
〇エドウィン・ディアス投手(メッツ)
(Full-Count編集部)