巨人サンチェスが連覇を目指すピースに? 専門家が語る新助っ人の魅力と課題
完封がかかった9回は「投げ急いでいる感じがした」
「この日は粘りの投球ができていました。(ソトへの四球を除き)3ボールが3度ありましたが、持ち直しました。こういう局面で、四球になっていくと崩れていく可能性が高いです。この日の四球は1個だけ。これも勝負にいって力んだ感じのスプリットが外れていました。勝負にいった四球は怖くはありません。2回の佐野、3回の戸柱、8回の柴田に対しては、粘れていました。この粘りが生んだ好投だったと思います」
9回の失点のシーンは球数や疲労の影響はあっただろう。ただ見過ごせないのは、投げ急いでいたように見えたところだった。
「最終回は熱くなっていた部分が見えました。頭がいい投手と聞いているので、考え過ぎていたのかな、と。梶谷の打球をウィーラーが弾いて、ピンチを招いた時、精神的に落ち着いていられなくなっていた。そこからの失点。こういう事態が1~2回に起きた時、冷静でいられるか。投げ急いでいて最後はボールが走っていませんでした」
傷口は小さく済んだ。ただ素晴らしい投球だったことは変わりはない。連覇を目指す巨人の欠かせないピースになっていく予感はある。
(Full-Count編集部)