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巨人亀井の内角打ちはなぜ切れない? 専門家が分析「真似できる打者いない」

巨人の亀井善行外野手が19日のDeNA戦(横浜)で今季1号アーチを放った。1点を追う3回1死三塁。DeNA先発・平良が投げた内角へのカットボールに鮮やかなバットさばきと腰の回転で、右翼席中段まで運んだ。元巨人スコアラーで巨人歴代の左打者を見てきた三井康浩氏は「あの打ち方ができるのは阿部(慎之助)2軍監督か亀井選手くらいです」となかなか持ち合わせない技術だと分析した。

巨人・亀井善行【写真提供:読売巨人軍】
巨人・亀井善行【写真提供:読売巨人軍】

元巨人のスコアラーで2009年WBCスコアラーの三井康浩氏が解説

■巨人 5-3 DeNA(19日・横浜)

 巨人の亀井善行外野手が19日のDeNA戦(横浜)で今季1号アーチを放った。1点を追う3回1死三塁。DeNA先発・平良が投げた内角へのカットボールに鮮やかなバットさばきと腰の回転で、右翼席中段まで運んだ。元巨人スコアラーで巨人歴代の左打者を見てきた三井康浩氏は「あの打ち方ができるのは阿部(慎之助)2軍監督か亀井選手くらいです」となかなか持ち合わせない技術だと分析した。

 三井氏は巨人時代、スコアラーとしてチームの分析をしながら、松井秀喜氏や高橋由伸氏、清水隆行氏ら球界屈指の左打者を見てきた。この日の亀井の本塁打は内角球に対して、うまく右肘を引いて、体を回転せずに打った技ありの一発だった。

「あの打ち方は亀井選手がとっさにできるバッティングです。“とっさに”と言っても、日々の練習から培って体に染みついたものですね」と語る。

 元々、亀井は内角をさばく技術が高く、この日の本塁打もうまく右肘を抜いて打つことができた。多くの左打者は、肘を引いたあと、そのまま腰が回転していくため、今回、本塁打を放った内角球のコースだとファウルになることが多いが、「ツイスト打法ですね。肘をひいて、腰を大きく回転させず、さばく。だから彼の場合は打球が切れない。なかなか、まねできる左打者はいないと思います」と解説した。

 ツイスト打法とは、打つ瞬間に腰を逆方向にひねる動きを入れること。、体の開きを抑えることで、バットを最短距離で出すことができる。

「左打者ですと、高橋(由伸)さんは腰を回転するタイプ。同じように右肘が引けても、回転するタイプだからヘッドが出てきてしまい、ファウルになるでしょう。一方で阿部(慎之助)2軍監督はできると思います」

 亀井は普段の練習からツイスト打法を取り入れている。阿部2軍監督も現役時代、そうだった。「入団当時から亀井選手はどちらかというと回転型ではなく、壁を作って、ツイストで打つイメージの打者だなと思っていました。インコースも好きなので、目付をしっかりと置いていましたね」と振り返った。プロ入り15年、積み重ねてきた技術の賜物だ。

 難しい内角球を華麗にさばいた高い技術のように見えるが「本人からすると元々、持っている自分の形。あそこに球が来たから体が反応したのだと思います」。円熟味を増したベテランの技が凝縮された一発だった。

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