5位に沈む日本ハムの逆襲のキーマンは? 専門家の指摘は「2番が機能するか」

巨人時代の教え子に向け「小さくならずに思い切り勝負してもらいたい」

「1番西川、3番近藤、4番中田はリーグ屈指」と森脇氏は現状の日本ハムを分析する。厳しい内角直球を振り抜いて同点打を放った西川に対して「お見事」と称賛し、3回1死満塁のチャンスで遊ゴロ併殺打に倒れながら、7回には勝ち越しのタイムリーを放った近藤に対しても「同じ失敗はしない質の高いバッター」と目を細める。

「だからこそ2番が機能するかが、ものすごく大きなところだと思います」。現在5位と低迷するチーム浮上のキーマンは大田だと指摘する。2011年シーズンに巨人の2軍の内野守備走塁コーチをしていた際の教え子は、日本ハム打線をさらに活気づける役割になると見ている。

「2番という打順に入っていますが、“2番らしい”ではなく、大田自身のバッティングが2番に適していると栗山監督は思って入れている。だから、まず自分を認めて、試合の中での準備に最善をつくし、小さくならずに思い切り勝負してもらいたい」と強調。さらに、余談としつつも「若い選手の振りが強くなり、確実に変化を感じ取れる。小笠原効果と言えるだろう」と、今季から加入した小笠原道大ヘッド兼打撃コーチの存在も感じ取る。

 この日の投手陣は、先発の杉浦稔大投手が6回1失点と粘り、7回からは盤石の勝利の方程式。あとは才能豊かな打者たちを打線へとつないでいく2番が完全復調すれば、おのずと上位もうかがえるだろう。

(小西亮 / Ryo Konishi)

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