本来の五輪“開幕日”に新ユニでリスタート ソフト女子・宇津木HCが語る不安と期待

赤を基調としたユニホームを披露するソフトボール日本代表・山田恵里【写真提供:日本ソフトボール協会】
赤を基調としたユニホームを披露するソフトボール日本代表・山田恵里【写真提供:日本ソフトボール協会】

ソフト女子日本代表新ユニホーム発表会見、再び昇る太陽をイメージした赤を基調

 日本ソフトボール協会は22日、東京・ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエア内でソフトボール女子TOP日本代表チームの新ユニホーム発表、ならびに今後の強化活動について会見を行った。

 会見には宇津木麗華ヘッドコーチ、主将の山田恵里選手、ソフトボール協会の副会長・三宅豊氏、チームリーダー矢端信介氏が出席(三宅氏、宇津木ヘッドはリモート出席)した。

 本来、7月22日は東京五輪の開会式に先駆けて、福島・あづま球場で試合オープニングラウンド・オーストラリア戦を行う予定だったが一年後に延期に。金メダルの決意を新たに前に進むため、この日を再スタートの日と設定した。

 会場には山田が赤を基調としたユニホームを披露。日本の象徴でもある日の丸、再び昇る太陽をイメージした。山田は「このユニホームからパワーもらって、一番いい色のメダルを獲りたい」と決意を示した。宇津木ヘッドコーチは「本来なら、今日午前9時からの試合でしたから、おそらく今頃、試合が終わっている。試合がもしあればどういう気持ちで臨んでいたんだろうと、朝からワクワクしていました」と率直な気持ちを口にした。

 一方で不安もある。新型コロナウイルスの感染拡大で選手たちの現状が手に取りにくい。「本人たちに任せていますが、不安な点はまだ多い。どうやって解決していくか、自分だけじゃどうにもならないこともある」と吐露。すると、その後、質問を受けた中心選手でもある山田は「集まることはできませんが、それぞれが自覚を持っていかないといけない。やるべき準備はかわらない。その自覚で(宇津木ヘッドの)不安がなくなればいいと思います」と力強く話した。

 準備期間が1年できたことで、ヘッドコーチや選手との間でコミュニケーションを取る時間も増えた。「若い選手についてわからないこともありましたから」と宇津木HCが話すように、よりチームワークを強固にしていけるメリットもある。さらにチーム力を高め、13年越しの金メダルへ向け、来年の7月21日を目指していく。

 9月5日に日本リーグが始まり、選手たちも現在、リーグ戦に向けて、練習を一部再開している。感染状況によって多少変更はあるが、リーグ戦を終えた11月中旬頃に1次合宿をスタートさせ、現状の強化選手20名から15名にしぼっていく。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY